7月13日。酷暑の東京でホテルオークラを目指します。この日はパッシブデザインコンペの公開二次審査。
応募した「当麻の家」が応募総数288件(住宅部門は148件)のなかから一次審査を通過したのです。
残念ながら入賞とはなりませんでしたが、2009年9月に竣工したこの住宅は、私たちが通常考える機械設備などに頼らない通風・換気などに加え、-25℃にまでも冷え込む厳寒地域にありながら、1台の薪ストーブで過ごせる家を実現することが大きなテーマであり、この特徴的な形もそのテーマを踏まえ空気の通り道をつくった結果の形。
プランを練る段階での初志を再確認しながらプレゼンに挑んだ時間は、自分たちのスタンスを見直す良い機会にもなりました。
先日、見事に住みこなされている「当麻の家」の撮影に同行し、ここで暮らすご家族の自然と寄り添う暮らしそのものが自然と呼応しているだけではなく、建築とも連動していることに静かな喜びがふつふつと...。
環境だけではなく住み手の暮らしに応えることは、私たちの大きなテーマのひとつですから。
11.07.31