10.07.17

喜八の出来事 14

6月とは思えない暑さが続いた月末のある日、4月に完成した美幌エコハウスが緑の庇に守られている姿を見る機会がありました。
その立ち姿を見るだけではなく、撮影をするために1泊2日の日程でエコハウスに滞在することが出来たのです。

前庭の芝生によって緑に包まれるように建つエコハウスのカラマツの外壁は、数ヶ月前よりもあの場所に馴染んできているような良い色合いになっていましたし、さわやかな風がすぅーっと吹き込み、いく通りもの鳥のさえずりを感じながら迎えた朝の幸福といったら‥。豊かな自然を身近に感じられる贅沢を満喫することとなりました。
また実際にこの空間で寝泊まりをすることで確認出来たこともいくつかあります。
例えば、今回のテーマだった「森」。室内空間のなかでも光を受けて明るく室温も高い場所や、少し窪んでまるで木陰のようにひんやりとした感じを体感出来る場所。風や外の風景、あるいは窓外の自然の音を、より意識出来る場所などもあり、更にはそれぞれの個室が程良い距離を保ちながら、互いの気配を感じられることなども自分の感覚として感じることが出来たのは、大きなことでした。

今回の再訪で特筆すべきは、我々の日程に合わせて、エコハウスの建築現場で共に汗を流した工事関係のみなさん、町の担当の方など10人くらいが集まってくれ、酒を酌み交わせたことです。
現場が生んだ絆を再認識できた1泊2日でもありました。


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