12.11.19

喜八の出来事 52

とうとう札幌にも初雪が降りました。
とうとう...と言っても、今年は観測史上2番目に遅い初雪だとか。
これからがいよいよ冬本番です。
喜八でも窓を覆い、寒さと屋根雪対策も万全。
すっかり冬篭りの構えです。

10月の上旬に敷地を見に行ったお施主さんの住宅のプランを、この1ヶ月間じっくりと準備してきました。
そして先日、ご夫妻を喜八にお迎えしての第一回目のプレゼン。
ご主人が「どんなプランが出てくるか楽しみで、昨夜はあまりゆっくり眠れませんでした」と。
私たちも緊張のなか、自分たちがこの敷地に対して考えたプランを提示しました。
「この敷地」、そうなのです。
そこは白樺の植林がなされた静かな場所で、道東の自然のなかに土地を求めたご夫妻の、これからのこの場所での暮らし方をもイメージしながら検討を繰り返しました。
何よりも自分たちが敷地に立った時に感じた、感動にも似た感覚を大切にしながらの思考の時間。
勿論こちらのほうが、より緊張でした。

後日ご主人より「素晴らしい案をご提示頂き、興奮のため昨夜もよく寝られませんでした...」とのメール。
この興奮と共感を実際の建築に。
それが私たちの日々の仕事です。

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