? 喜八の出来事|堀尾浩建築設計事務所
私たちスタッフは、事務所のことを親しみを込めて「喜八」と呼んでいます。
この建物の「愛称」みたいなものです。
生み出されることの大半は「喜八」が舞台です。


13.06.03

喜八の出来事 64

肌寒く、なかなか春を実感できなかった北海道でしたが、このところようやく気温も20℃越えで一気に夏気分。 2012年10月に完成した「ウチ庭のある家」から、嬉しい知らせが届きました。 いただいたメールを以下へ。メールタイトルは「今シーズン初バーベキューです」 先週末、あまりの天気の良さに急遽庭でバーベキューをしました。 中略 週末は夏日でしたが、ウチ庭と家の中は涼しくて(窓を開けなくても)快適でした! ですので、たまにおやつをウチ庭で食べたりして、オープンカフェのような気分で子供たちもみんな楽しんでいます。 思い描いていた以上に家にいる事を楽しませていただいています。 すてきな暮らしをありがとうございます。

ご家族4人で住まわれる住宅への要望のなかでも、「出来るだけ自然素材を使いたい」ということと「家族でバーベキューが出来るようなスペースを」という2点は、優先順位の高いものでした。 その要望をカタチにした半屋外の「ウチ庭」は、はめ戸の開閉によって季節の変化にも対応できる「我が家の庭」を目指しました。 初夏の爽やかな空の下、これからもこのような時間が数多く紡がれることを願っています。 嬉しいお知らせ、ありがとうございました。

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13.05.08

喜八の出来事 63

GWは天候に恵まれず、なんだかちょっと消化不良…といいますか、桜が咲いたという話題も聞こえてきませんし、なんとなく気持ちが弾みきれない連休でしたね。 道東では桜どころか雪が積もったとかで、私たち喜八の面々も一度交換した夏タイヤを再びスタッドレスに履き替えて網走方面へ打合せなど行ってきました。 以前、喜八の出来事52で紹介したしらかば林の敷地では、図面を元に縄張りをし敷地と建物との関係を再確認。



今回はリビングのレベルに合わせて足場を組んでもらい眺望などを確認し、道路からのアプローチもアタリをつけ、伐採する木、移植する木と選別してきました。 次にこの敷地に訪れる時には木も整理され、グッと雰囲気が変わっているはずです。 その頃には若々しい緑の新芽が芽吹いているでしょう。

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13.04.28

喜八の出来事 62

本格的な春を前に、喜八では久しぶりに少々大掛かりに手を加えました。 デスクとして使用しているシナランバー合板の高さを少し上げ、スタッフの眼前の壁がこれまでは断熱ボードだったものを、その上にラワン合板を貼り、更には塗装をするという計画です。 この改修に合わせて、忙しさを理由にサボリ気味だった片付けも敢行しました。 ほぼ物置と化している一部屋にも潜入。放置されていた紙袋も中身を確認し、破棄するものとそうでないものを分別することで、相当すっきりしましたし、キッチンも一部模様替えをしました。





寒さ対策のために窓を塞いでいたボードも取り外し、塗装を終えた白い壁にも太陽の光が燦々と差し込む事務所で気持ちも新たに業務に取り組んでいます。

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13.04.15

喜八の出来事 61

例年よりも雪が多かった札幌ですが、先日とうとう「積雪ゼロ宣言」。 春は確実に近づいています。 喜八の玄関前でも春の兆しを見つけました。 ブロック塀の陰になり雪がまだ残っているその場所で、寒さに耐えながら揺れている可憐な白い花。 昨年の秋に球根を植えていたスノードロップが咲いています。


まだ朝晩の冷え込みも厳しいこの時期に白い花を咲かせるとは、その可憐な姿からは想像もできないような力強い生命のエネルギーを感じます。 いのち輝く季節です。

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13.04.01

喜八の出来事 60

今日からいよいよ新年度。 喜八も新体制でのスタートをきりました。 陽射しにも多少暖かさが感じられるようになってきた今日、私たちが設計させていただいたさっぽろ糖尿病・甲状腺クリニックが開院しました。



先日の内覧会には、院長先生の先輩や同僚医師やご友人、工事関係者などが途切れることなく訪れて、用意していただいた美味しいお料理とワインを楽しみながらの賑やかな輪に私たちも加えていただきました。







院長先生の病院に対するいくつもの想いに応えながら「カフェのような待合室」を設え、マチに対して大きく開かれた窓外の景色の変化も取り込んだ、明るく開放感がある空間が実現できたのではないかと思っています。

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13.03.30

喜八の出来事 59

3月ももう終わり。 先日満開の桜の話題が届いていた関東地方も、今日は花冷え。札幌も昨晩には少々雪が降り、春が行きつ戻りつしているみたいです。 事務所創設時から喜八スタッフとして奮闘していた古池くんが、3月いっぱいで退職することになっていて、29日が彼の送別会でした。 これまでも所長手製の賄い料理など、日常的に「同じ釜の飯」を食べながら仕事に励んでいた彼は、自身の送別会も「喜八で」と言い、6年の時間が凝縮した事務所でのささやかな送別会となりました。 …それでも、この日のこの数時間は、そこに居合わせた4人にとっては忘れがたい濃密な時間となったように思います。



これからも変わらずに続いてゆく私たちの日常と、彼のこれからの新しい日々を想いながら、決意も新たに新体制で4月を迎えます。

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13.02.28

喜八の出来事 58

前回の出来事で、冬のイベントもひと段落でしょうか…なんて、呑気なことを言いましたが、今冬は各地で記録的な大雪で、札幌も3月が目前の今頃になってもまだ、排雪が不十分で道幅が狭く対向車とすれ違えなかったり、道路が雪の大きなコブが連なったような状態になっていたり、とにかく春の気配すらなくいまだ大量の雪に覆われている状況です。 喜八の北側の屋根雪は、とうとう地面からの雪とひと繋がりになってしまいました。 一方南側の屋根雪は、我々の仕事の状況など一切関係なく、日光に照らされ程よく温まったトタン屋根から滑り落ち、玄関前のブロック塀を軽々と乗り越えて道路まで飛び出してしまうのです。 道路まで飛び出してしまった、この雪の始末は最優先事項。 スタッフ総出で、除雪に追われます。



最近は、今日のこの作業こそ今シーズン最後の除雪かと期待を寄せて見るものの、数日のうちにまたドカ雪が降って…の繰り返し。 心底春が待ち遠しい、弥生目前、喜八のこの頃です。

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13.02.16

喜八の出来事 57

札幌では雪まつりも終わり、冬のイベントも一段落というところでしょうか。 喜八では今日も完成間近のプロジェクトから、第1回目の打合せが始まったばかりのものまで、おかげさまでいくつかの仕事を並行して進めさせていただいています。 今日はとある銘木屋さんにお邪魔してきました。



ここは、5年ほど前に竣工した住宅のお施主さんより、家族6人で囲むダイニングテーブルを自分たちで制作できないか相談され、何度かのやり取りののち天板を3枚で接ぎ制作してもらい、この天板の最終的な仕上げをお施主さん自らが手をかけ完成させたこともあり、何か大きな一枚板が必要になった時には相談に訪れたりもします。 木の香りが充満している倉庫のなかで、樹種ごとに所狭しと立てかけられている木材は出番待ちの様相です。 こういう素材をふんだんに使った建築に挑戦できる「その日」のために、しばし銘木との対話の時間となりました。

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13.01.27

喜八の出来事 56

今冬は特に寒さが厳しいですね。 小正月(1/15)も旧正月(1/23)も過ぎ、気づけば既に1月も終盤戦。この先「正月」と付く日も当分見当たらず、忘年会だ新年会だと宴会続きだった日々もそろそろ終焉を迎えようとしています。





これから先の宴席は単なる「飲み会」となり、「今年もよろしくぅ~」と杯を合わせていたものが「乾杯!」となり、日常を積み重ねてゆくことになりそうです。



あ、誤解のないように申し上げれば、この年末年始の間も当然仕事はしているわけで、新年の幕開けと共に新調したスケッチブックに向き合い建築と格闘する毎日です。

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13.01.06

喜八の出来事 55

新年、あけましておめでとうございます。 2013年の始まりを、みなさんはどこでどんなふうに過ごされましたか? 私は例年通り、白老の実家で静かに新しい年を迎えました。



ここ数年は新しい年のスタートとともに、自分の仕事のパートナーとも云えるスケッチブックを新調し「建築をつくる」ことに結びついてゆく1ページ目を開いてみます。 既に「今年の相棒」とのつき合いも始まり、間もなく本格始動となる予定です。 新しいこの1年が、良い1年となることを願っています。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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